目次
はじめに
ちゃすちゃす✋
どーも、永澄拓夢です。
というワケで、今回の感想対象作品はこちら!
『9nine新章』
まぁいろいろ炎上もありましたが、ゆきいろ(4作目)までプレイした身としてはこれやらないと終われないワケですよ。
とはいえ先に言ってしまうと、ボリュームは本当に少なく、内容もエピローグと手短なアフターって感じなので、必然的に感想もさっぱりとしたモノになってしまいました。その点はご了承を。
というワケで、さぁ蓋を開けますわよ!
あらすじ
これはまだ救えてない物語。
やり残したことを遂行する新海翔。
そこに立ちはだかる一つの影。
あの枝の続きをここから始める物語。
そして、最高の結末の続き。
平穏を取り戻した枝での翔たちの日常。
アーティファクト回収のために躍動する
ちょっぴり刺激的で幸せな日々。
さぁ、はじめましょうか。
最後の観測を――。
引用元
(……公式ページからあらすじ持ってこれるって素晴らしいなぁ……)
所感
エピローグ集と考えれば、程よく満足できる出来でした。
やっとこさ〆って感じですね。ゆきいろまでプレイしたプレイヤーにはぜひプレイして欲しい一作となっております。
例の機能の使い方にセンスを感じましたね。
~以下ネタバレ有~
各ルート感想
普通に流れに従いました。アフターは都➡天➡春風➡希亜の順番です。
新章
●シナリオについて
まぁ、程よく満足というか、期待以上でも以下でもなかったというか。
やはり都√Badの枝でしたね。予想から大きく外れはしなかったかなという内容。
ゆきいろ後に与一が姿を消したのは明らかな違和感でしたからね。与一の性格からして、記憶がインストールされない限りはそんな選択しない。
いちおうイーリスが世界の眼を隠した理由も語られましたね。こちらはまぁ、あくまでも仮説とのことでしたが。
ところどころ何やらソフィが考え込んでいましたが、結局あれはなんだったんでしょう。さすがに完結とのことですが、考慮事項ってまだありましたっけ……?
それにしても、ここからそのままオーバーロードを使って各ヒロイン√アフターに跳ぶシステム素晴らしくないですか?
●ヒロインについて
都さん。想像以上に主人公感を醸し出してきたことは嬉しい誤算でした。いいですよね、こういうヒロイン。私は好きです。
都√アフター
●シナリオについて
まぁ当たり障りないシナリオというか。無難に残ったアーティファクトを回収しつつ~というお話。
●ヒロインについて
浴衣でむすーってしてる都ちゃんが可愛かったです。
天√アフター
●シナリオについて
ほぼ自室で天と会話しているだけの内容でしたが、やはり天と翔の会話はすんげぇ面白いんですよねぇ……。何度も笑いました。
看病シチュ・ナース服・甘々ボイス。う~んたまらん。
殺されたゴーストを人間だと思っていた高峰に対するアフターケアもありましたが、やはり高峰はさっぱりしていていいキャラです。
●ヒロインについて
天ちゃん。俺もこんな妹が欲しいなぁ~~~~~~~~~~~~~~。
そういや翔って設定上では別世界の私なんですよね。オイ、私には妹いないぞ。どこで分岐した。
春風√アフター
●シナリオについて
都√アフターでちらっと出てきた女学生社長の件を解決からの水着イベント。海は陰キャには厳しいですよね……。わかりますわかります……。
そういえば季節的に仕方ありませんが、9nineって水着イベント無いんですよね。他ヒロインズの水着も見たいです。
●ヒロインについて
春風先輩。正直他ヒロインズが強すぎて、個人的には最も埋もれているヒロインです。まぁ好みから最も遠いという理由もありますが。
希亜√アフター
●シナリオについて
みんなで焼肉。高峰がなぜ与一の肩を持ち続けたのかについての真相がついに明かされたワケですが……。想像以上に重いモノを背負っていて驚きました。このパートで、高峰と与一に対する印象は若干変化しました。
まぁそれはそれとして、最後はコスプレゴミ拾い。『レイヤーはキャラを背負っているのだから悪く見られないように』という素晴らしい考え方が語られます。余談ですが、Twitterで何らかのキャラのアイコンを使っているのにやらかしてる連中に刷り込みたい考え方です。
●ヒロインについて
希亜ちゃん。一番好きですね。やはりオフモードが可愛くて好きです。
エピローグ
●シナリオについて
始まりの日に世界の眼を全て取り込むことで、すぐに扉を閉じてアーティファクトの流出を抑え、『何も起こらなかった枝』を作り出す試み。シリーズ最後を飾るに相応しい展開だと思いました。まぁ、その枝でのイベントCGにも与一がいなかったのは残念ですが……。
プレイヤーの名前を入力し、その名をキャラが呼んでくれる。メタ作品の醍醐味ですよね。最後は本当に翔に語りかけられているつもりで、傾聴していました。
エンディング後。扉を閉めたことでタイトル画面からシナリオに跳べなくなっていたことや、そこからソフィの計らいで『観測』だけは出来るようになった流れなど、最後まで上手いことプレイヤーを作品の一部として扱ってくれたメタ作品だったなぁと。オーバーロードでアフターシナリオを辿れるようになっていた点もそうですしね。
総評
●シナリオについて
内容的には期待以上のモノは提示されなかったので残念でしたが、9nineシリーズの〆としては満足です。ゆきいろが続きを匂わせた終わり方だったのに対して、本作はしっかりと〆てくれましたからね。「終わったんだなぁ……」という心地よい余韻も感じられました。
補完具合やアフターボリュームもちょうどよかったです。まぁここまでくると18禁版アフターも見たかったなぁと思ってしまいますがね。
システム面では、ただ各アフターをメイン画面に配置するのではなくオーバーロードで辿れるようになっていたり、エンディング後にソフィの話を聞くまではシナリオを見られなくなったりと、最後まで『プレイヤーを登場人物の一人(ナイン)』として扱ってくれているのが伝わってくる仕様になっていて、その点はとても評価したいなと。メタ作品の鑑。
最後の翔の行いによって生まれた『何も起こらない平和な枝』に限らず、今後も彼らの日常が続いていきますことを。
●キャラクターについて
『新海翔』について。主人公。ホントお疲れさまでした、相棒。シリーズが進むごとに主人公としての頭角を現し始め、ゆきいろではついに魅せてくれました。本作でも何度か『最終決戦の枝』の記憶をインストールする場面がありましたが、あの記憶持ってる翔って、声色が覚悟完了って感じに低くなるのでかっこいいです。まぁ、色々背負っていますからね……。
『深沢与一』について。狂人で、倫理の外にいる存在。生まれながらに他者との価値観が異なっていたが故に孤独に陥った哀しき存在。彼が別の枝でやったことは倫理的には許されることではありません。しかしそれはそれとして、彼は"悪人ではない"。新章でも彼が明確に救われる展開はありませんでした……。その点は心残りですね。
『高峰連夜(司令官)』について。個人的に本シリーズで最も好きなキャラクターです。一本筋の通ったキャラクターが好物なのでね。で、この司令官、ある意味本作において都と並ぶか都に次いで掘り下げられたキャラクターとも言えます。「なぜ与一の仲間であることに拘ったのか」という疑問に対する答えは想像以上に重く、彼の想いの強さや生真面目さがこれまで以上に伝わってきました。
『ゴースト』について。ルートを待ちわびているファンも多かったものですが、結局特に何もありませんでしたね。まぁあの設定ではルート作るのって難しいでしょうしね……。エロシナリオ単体なら、翔がオナニーのためにゴーストを呼び出して云々とかシナリオ書けそうですけどね。あれ?でもゴーストのオリジナルって与一だし実質ホモセ……?
おわりに
『9nine新章』感想、いかかだったでしょうか。
最初にも記述しましたが、やはりこれだけ短く且つアフター主体の作品だと、感想も相当さっぱりとしてしまいますね。
各本編(ここのつ、そらいろ、はるいろ、ゆきいろ)の感想ならもう少しガッツリと書けると思いますが、如何せんどれも発売されてすぐにプレイしていたもので……。まぁ、気が向いたら思い出しながら感想書きますとしか言えませんね……。
さて、次は同人ノベルゲームである『強盗、娼婦のヒモになる↑↓』をプレイする予定です。
それでは✋