目次
はじめに
ちゃすちゃす✋
どーも、永澄拓夢です。
てなわけで、今回の感想対象作品はこちら!
『夏ノ終熄』
『CUBE』さんから2022年8月に発売された作品です。まさに現在は時期的にもプレイするのに最適ですね。
というワケで、さぁ蓋を開けますわよ!
あらすじ
自然豊かな田舎の夏。たった2人の終末世界
大学卒業後に一度は就職したものの、ブラックすぎる職場だったために一年もたたず体を壊し退職してしまった、主人公『ユウジ』
悩んだ末に空き家になっていた田舎の祖父母の家に移り住むことを決める。
療養中は、田舎暮らしのあれやこれやを動画にし、動画サイトへの投稿をする毎日を過ごしていた。
投稿した動画は運良くバズることができ、ようやく動画の収入で生計を立てられるほどになったころ、世界的な伝染病が発生してしまう。
世界中の人間がバタバタと死んでいく中、幸運にもユウジは感染しなかった。
同じ村に住む人々は1人、また1人と病に倒れ、最後の村人を見送ってからは、
「いつか自分も死ぬのだろう」
とただ無気力に生きていた。
そんな中、ふらりとやってきた少女『ミオ』と出会い、再び生きる喜びを思い出していく。
引用元
所感
『夏ノ終熄』
— 永澄拓夢(エスタク) (@kingtakumu530) 2022年9月10日
完走
うー--ん、面白かったかと問われれば肯定出来ない。ただまぁ、本作っておそらく表面的な面白さを表現したかったワケではないんだろうなと思った。https://t.co/MyABvKRqfX
~以下ネタバレ有~
総評
●シナリオについて
<所感>でも述べましたが、面白いか否かと問われれば否です。特に展開的な面白さはほぼありません。Bad end方面で少し「やるじゃん」と思えたくらいですね。
ただおそらく、本作は最初から展開的な面白さを狙ってはいなかったのではないでしょうか? というのも、本作はどちらかと言うと、終末世界の田舎におけるスローライフにユーザーを没入させることを前面に押し出していたような気がするのです。そして、そんな暮らしの中で小さいながらも『希望』を見つけて生きていく人間(等身大の死生観)を描きたかったのでしょう。展開的な面白さを狙っていたとしたら、あの終末世界であればいくらでもスケールを広げて物語を展開出来たハズですからね。それこそ、ミオが元居た街が舞台でも良いですし。ライターであるかずきふみ先生が苦手な作風でも無いでしょうし。それをしなかったということは、本作の肝はあくまでも展開的な面白さではなく、本作における舞台への没入感だったのだと思いました。そういう観点からすると、個人的には評価出来ますね。背景担当のわいっしゅ先生の画力もさることながら原風景にも似た本作舞台にノスタルジーを抱くことが出来ましたし、マップ選択システムは尚更ノスタルジーを増長させてくれましたし。いや、マップ選択というシステムによって田舎を駆け回る行為を疑似体験出来るというのは素晴らしいんですよ。これ、『Summer pockets』という作品を語る上でも必ず出す話題なんですけれどもね。ガキの時分の夏休みに田舎を駆け回った経験のあるおっさん的には、こういうシステム一つが非常によく刺さるワケなのです。
それはそうと、本作の世界で流行しているウイルスって某コ〇ナが元ネタなんでしょうかね。コ〇ナが実はさらにヤバいウイルスだったとしたらー的な。主人公やミオの話を聞いている限り、そんな印象を受けました。もしかしたら、本作で描写された『小さな希望によって得る生への活力』こそ、コ〇ナ禍の影響を強く受けている人々には必要なのかもしれないですね。
おわりに
『夏ノ終熄』感想、いかかだったでしょうか。
田舎で釣りしたいな。
次にプレイする作品は……どうしよう。短いのをいくつか挟むとは思いますが、月末になったら『終のステラ』か『2045、月より』をプレイする予定です。
それでは✋