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『GINKA』感想

目次


はじめに


 ちゃすちゃす✋
 どーも、永澄拓夢です。

 てなわけで、今回の感想対象作品はこちら!

『GINKA』


 商業ブランド『FrontWing』さんから2023年10月に世に送り出されたロープライス作品。シナリオが紺野アスタ先生、メイン原画がゆさの先生ということで、『ATRI』のコンビということもあって期待は高まる一方です。

 というワケで、さぁ蓋を開けますわよ!

あらすじ


 幼なじみの少女・銀花は、夏祭りの夜、”神隠し”にあって消えてしまった。

 あれから5年。
 高校生になった青羽流星は、フェリーに揺られ、ふらりとひめ島へ帰ってきた。
 確かめたかった。銀花はあれから、どうなってしまったのか?
 もしかしたら、何事もなかったように家へ帰っていて、島の高校に通いながら普通に暮らしているんじゃないか……。

 そんな淡い期待は裏切られる。
 あの夜からずっと、銀花は行方知れずのまま。
 失意に沈み、再び島を離れようとする流星だったが、そこで不思議な再会をする。
 目の前に現れたのは、あの頃の姿のままの少女────ギンカ。

 『おかえりなさい』

 自分の名前さえ忘れてしまったギンカ。
 覚えているのは”リュウセイ”という名前と、彼を好きだという恋心だけ。

 今までどこにいたのか?
 なぜ、幼い姿のままなのか?

 おだやかに時間の流れる小さな島で、”神隠し”から帰ってきた幼なじみの少女と過ごす、おとぎ話のような夏休み。

 引用元

所感




~以下ネタバレ有~











総評


●シナリオについて
 面白さ的には可もなく不可もなしですが、こと『純愛』を描いた作品としては非常に評価出来る作品であると考えています。

 短命であった自身の『生きる意味』とも称せる存在となった銀花を想い続け、たとえ幾度夢の世界で銀花本人に拒絶・惨殺されようとも決して銀花を愛することを止めず、要所要所では命まで懸けた主人公────青羽流星。お役目様として孤独であった自身の世界を拡げてくれた流星を想い続け、たとえ願いの代償として流星を愛する気持ちを失おうとも再び流星を好きになり、要所要所では命まで懸けたヒロイン────四ノ宮銀花。そんな二人の関係性を、『純愛』と言わずしてなんと称しましょう。本作では、あらゆる展開・要素が流星と銀花による『純愛』を補強するマテリアルとして描かれていたと解釈しています。
 ちなみに私は純愛過激派であり、純愛の根拠には口うるさい厄介者であることを自覚しているのですが、そんな私でも本作には満足の一言です。本作における主人公とヒロインの関係性は、私の基準でも『純愛』と認められるモノでした。それほどまでに、流星にとっての銀花と銀花にとっての流星が唯一無二性を帯びていたワケですね。紛れもなく「互いにとってのパートナーは互いでなければダメなのだ」と思わせてくれる作品に仕上がっていたと感じました。

 そういえば本作は『過去に囚われることもまた是であることを示す物語』や『短命の主人公が生きる意味を見出す物語』としての側面も強く、充分これらがメインテーマであるとも解釈出来ますが、あえて私はこれらも『純愛』を補強するマテリアルであったと考えています。それほどまでに本作における純愛性は高く、また上述した2点の側面が上手く純愛性に紐付いていたと感じました。

おわりに


 『GINKA』感想、いかかだったでしょうか。

 んじゃ、ひまちゃんは私がもらっていくので……。

 次にプレイする作品は、『彼女のセイイキ』を予定しております。

 それでは✋