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 こちらの一覧は、感想が増える度に順次更新していきます。

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 点数だけですが、私がブログを始める以前からプレイしていた作品や、ブログに感想を残さなかった作品の評価を見ることが出来ます。また、作品に対する評価指標なんかも書いてあります。批評空間に登録してある作品の中で、「この作品の感想が見たい」とかあったら、コメントいただけると幸いです。まぁ、ちゃんと感想が書けるとは限りませんが……。

 それでは、以下一覧になります。

(2022/08/09 追記)ブログ開始前にTwitterに投稿していた作品感想へのリンクもまとめました。ただ、ルート毎の感想はあっても作品全体の感想が無かった場合は記載しておりません。



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Twitter [年を遡る毎に感想が陳腐と化すのはご愛嬌]


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『いちごクライシス!』感想

目次


はじめに


 ちゃすちゃす✋
 どーも、永澄拓夢です。

 てなわけで、今回の感想対象作品はこちら!

『いちごクライシス!』


 同人サークル『けむり工房』さんから2025年9月に世に送り出された作品です。本サークルさんの処女作とのことですが、TwitterのTLではフォロワー数名が絶賛しているのもあって期待は高まりますね。いったいどのような内容となっているのでしょうか。

 というワケで、さぁ蓋を開けますわよ!

あらすじ


 僕にしか見えない少女「うたは」とバーの店員「シスター」と織りなす、
 現実と虚構の入り混じった少し不思議な話。

 脳内彼女を肯定しろ!

 引用元

所感




~以下ネタバレ有~











総評


 素晴らしい作品でした。
 弱者的立ち位置、かつ少々精神疾患の気がある主人公が内省的に自身を振り返り、その中で自身の『居場所』に対する結論を得る物語ということで、非常に私好みだったと言えます。特に自身の『居場所』について深く考える作品には個人的に強く共感できるので刺さりますね。

 本作はある種一般人とは異なる生きづらさを抱える主人公────恭四郎が、自身にしか見えない少女であるうたはとバーの店員であるシスターの両名と交流することで自身を見つめ直す展開が始終続きます。うたはは虚構の代表者、シスターは現実の代表者として、恭四郎の生き方や居場所に関する選択を促すのです。このように現実と虚構のどちらかを選択しなければならない作品はそれなりに見かけますが、本作に関してはそれらに関する結論の持って行き方が他作品と少々異なっていたように感じられました。というのも、恭四郎が最終的に選んだ居場所は幻覚とも言える虚構の代表者うたはの隣であったからです。統合失調症性同一性障害により生まれた別人格的幻覚とも考えらえるうたはとこれからも生き続ける選択というのは、誤解を恐れずに言えば、一見すると物語的な『逃げ』の選択であるようにも映ります。「現実から目を逸らし続ける」という選択にもとれるからです。しかし本作における虚構の選択理由はそのような逃げではありませんでした。むしろ逆だったのです。恭四郎は、現実と虚構の区別をしっかりとつけつつ、自身の現状を直視し、その上で現実においても前向きに進むことを決めたからこそこの選択をできたのです。私は本作におけるこのアプローチに非常に感銘を受けました。本来このようなコンセプトにおいては、虚構存在への依存から脱却し、現実へと再び向き合う展開がTrue Endとしては常であると認識しています。勿論全てが全てそうではないでしょうが、このような展開が是として受け入れられる風潮があることは否めないと私は考えています。でもそれって言ってしまえば虚構を捨てる行為なのですよね。現実に向き合うと言えば聞こえは良いのですが、片方は切り捨ててしまっているのですよ。でも本作は違います。本作は現実も虚構も両取りしているのです。自身が生み出した虚構存在に対する責任を果たしつつ、虚構での居場所を糧に現実世界でも居場所を作ろうと前に進む。その意志は、ブランコからの着地シーン(地に足をつけるのメタファー)や、序盤と終盤における歪ないちごを用いたメタファーの対比でハッキリと表現されています。歪ないちごをケーキに乗せる最終シーンなんて思わず大号泣してしまったほどの破壊力でした。きっと今後も恭四郎は生きづらさを抱えて生きていくことにはなるのでしょう。本作の物語を通して変わったのは彼の心の持ちようだけであって、裏を返せば彼の心の持ちよう以外の要素は何一つとして変わっていないのですから。しかしそれでも、本作を見届けた後だと彼の行く末がポジティブなものになる予感を感じられます。虚構と現実の両方を選び取り、『居場所』を定めて歩き出した恭四郎を私は応援し続けたい。そして、彼の背中を私自身もまた追いたい。そういう意味でも本作は、私のバイブルの一つたりえるのかもしれませんね。

おわりに


 『いちごクライシス!』感想、いかかだったでしょうか。

 これだから同人作品漁りはやめられない。

 それでは✋