目次
はじめに
ちゃすちゃす✋
どーも、永澄拓夢です。
てなわけで、今回の感想対象作品はこちら!
『じごくのインターネッツ』
『お前のスパチャで世界を救え』という作品で話題になった同人サークル『misosio』が送る二作目です。
相変わらず目を引くイラストですよね。
前作は主にVtuberをテーマとした作品でしたが、本作はインターネットそのものをテーマにしている様子。
何はともあれ期待しております。
というワケで、さぁ蓋を開けますわよ!
※これは余談ですが、ちょうど私がプレイしている頃にVtuberの名取さなちゃんが配信でプレイしていました。本作もそんなこんなで話題になると良いのですが。
あらすじ
「インターネットって最低だな!」
冴えないコタツ記事ライターの主人公。
彼の前に現れたのは怪しいオカルト占い師・奈落ちゃん。
フードデリバリー、ネットミーム、キャラクターコンテンツ、パワースポット…
インターネットは天国なのか、それとも…?
引用元
所感
コメディ調で読みやすく、プレイしていて楽しかったですね。
自分が原因の怪異を解決するために奔走するダメダメブロガーの主人公と、彼のサポートをする突如現れた謎の少女奈落ちゃん。
彼らの構図はどこか某国民的アニメの丸眼鏡と青タヌキを彷彿とさせました。見ていて楽しかったなと。
いろんな細かい要素をぶん投げてしまっている作品でもありますので、細かい部分を気にしてしまえばそれまでですが、コメディとして素直に楽しめる方にはオススメしたい作品です。
本作はフリーゲームです。ティラノゲームフェス2021参加作品で、ノベルゲームコレクションからインストールすることが出来ます。興味のある方は以下のリンクよりぜひ。
novelgame.jp
~以下ネタバレ有~
総評
●シナリオについて
色々とぶん投げている作品ですが、短編コメディとしてであれば普通に良い作品だったと思います。
あとがきを読むに、作者さんも趣味全開で制作なさったご様子ですしね。同人且つフリーゲームはこういう魂胆から作品を作れるという点が大きなアドバンテージですよね。
全四章から構成される本作ですが、一話完結ならぬ一章完結型になっており、しっかりと各章にオチもついていたため、メリハリがあって飽きない構成になっていた点がまた評価点かなと。所感でも述べましたが、気分的には某青タヌキの国民的アニメを観ている感覚でした。
ただしかし、やはりコメディともなるとストーリーはあってないようなものなので、あまり語ることもなく……。まさに「普通に面白かった」しか言えない状況なんですよねぇ……。
インターネットが主題に置かれた本作ですが、やはりそれもあってかTwitterで話題になったネタのオマージュが散りばめられていましたね。
"今だからこそ"という作品かもしれません。以前プレイし、ブログにも感想を残した『しゅぷれ~むキャンディ』という作品がありますが、あの作品も当時(2008年)のインターネットネタがふんだんに盛り込まれていて、「うわ……懐かしい……」と思えたワケですが、本作も数年後にはそういう懐かしさを与える作品になっている可能性もありますね。
●キャラクターについて
『きくらげ』について。主人公。ダメダメブロガー。本作にて発生する怪異のほぼ全ての原因。
見るからにダメダメでしたね……。まぁでも、『いつもの世界』ENDにおける決断は清々しくて好きです。
『奈落ちゃん』について。オカルト系配信者。主人公のサポーター。
奈落ちゃんかわいいやったー。
結局正体は明かされず、謎の存在のまま終わってしまいましたが、『混沌の世界』ENDを読む限りでは彼女もまたインターネット上の存在だったのかもしれませんね。
●テーマ・メッセージについて
■「インターネットは最低だけど面白い」
〆方的にも、一貫してこのテーマが根幹にあったと考えられます。
インターネットのクソったれな面に直面しつつ、インターネット絡みの問題(原因はほぼ主人公自身ですが)に奔走させられながらも、主人公と奈落ちゃんは常に楽しそうでした。つまり本作はインターネット賛歌作品だったのだろうなと。
ここ好きポイント
■シナリオとは全く関係ないんですが、出来心でマスコットキャラクターの名前を『ハイビスカス江』にしたら予想以上に面白くなってしまい、第三章中は始終爆笑していました。
おわりに
『じごくのインターネッツ』感想、いかかだったでしょうか。
前作ほど強いメッセージ性は感じられませんでしたが、コメディとして面白い作品として仕上がっていたのでほどよく満足出来ました。本サークルの作品は全体的にクオリティも高いので、次回作も期待しております。
次にプレイする作品は、『Session!! ────真実嫌いの探偵は、』を予定しております。
それでは✋